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中古車市場コラム

中古車登録台数の推移と市場規模|登録車と軽自動車の台数を統計で確認

公開日 2026年10月5日

中古車がどれくらい動いているかを台数でつかむには、日本自動車販売協会連合会(自販連)の中古車登録台数と、全国軽自動車協会連合会(全軽自協)の軽四輪車中古車販売台数を合わせて見ます。2025年は登録車が3,632,179台、軽四輪車が2,855,689台で、足すと約649万台でした。この記事では2021年以降の推移と2026年1〜8月の月別、輸出のための抹消登録の台数を整理し、統計の数え方と、金額ベースの市場規模がどこまで分かるかを説明します。2021年から2023年の流通の様子は、日本カーネットが掲載しているオートサーバーの月次レポート「AS自動車業界の動向」で補います。数値は2026年10月5日に各団体のサイトで確認しました。

この記事で確認した一次情報

中古車登録台数の推移(2021年〜2025年)

中古車の登録台数(登録車)は、2021年が3,728,751台、2022年が3,495,305台、2023年が3,562,068台、2024年が3,661,625台、2025年が3,632,179台です。自販連の中古車車種別登録台数(年計)で、2022年に前年比93.7%と落ち込み、2023年と2024年に戻して、2025年は99.2%とほぼ横ばいでした。軽四輪車の中古車は全軽自協の年別推移で、2021年3,002,274台、2022年2,806,346台、2025年2,855,689台です。両方を足した中古車全体の台数は、2021年の約673万台から2022年に約630万台へ減り、2025年は約649万台でした。2022年の減り方は登録車で約23万台、軽四輪車で約20万台にのぼり、どちらも5年間で最も少ない年になっています。2021年の水準には、2025年の時点でもまだ戻っていません。

年登録車(自販連)前年比軽四輪車(全軽自協)前年比合計(当サイト計算)
2021年3,728,751台97.3%3,002,274台1.1%減6,731,025台
2022年3,495,305台93.7%2,806,346台6.5%減6,301,651台
2023年3,562,068台101.9%2,872,848台2.4%増6,434,916台
2024年3,661,625台102.8%2,836,502台1.3%減6,498,127台
2025年3,632,179台99.2%2,855,689台0.7%増6,487,868台

登録車は自販連「中古車登録台数統計(2021年〜2025年)」(2026年1月15日付)、軽四輪車は全軽自協「軽四輪車中古車販売台数の年別推移」から転記しました。合計の列は2つの値を当サイトで足したもので、両団体が合算値として公表している数字ではありません。

軽四輪車をさらにさかのぼると、2019年が3,146,470台、2020年が3,035,839台でした。2025年の2,855,689台は2019年より約29万台少ない水準です。登録車の内訳では、2025年の普通乗用車が1,978,593台で前年比100.1%、小型乗用車が1,180,970台で96.6%でした。小型乗用車は2021年の1,373,160台から4年で約19万台減っており、普通乗用車との差が広がっています。

中古車登録台数の数え方(新規登録、移転登録、変更登録)

自販連の中古車登録台数は、中古車の新規登録、所有権の移転登録、使用者名の変更登録という3つの手続きの台数を合算した、ナンバーベースの数字です。毎月の資料の注記にそう書かれています。全軽自協の軽四輪車中古車販売台数も、中古車新規検査と名義変更の台数で、名前に「販売台数」とあっても手続きの件数を数えています。つまり、どちらも中古車の名義が動いた台数で、販売店が消費者に売った台数とは一致しません。販売店が仕入れた車を一度自社名義に移してから売れば、移転登録は2回数えられます。売買を伴わない使用者名の変更も含まれます。反対に、販売店が名義を移さずに転売した場合は、最終的な名義変更の1回だけになります。統計の数字を自店の販売台数と比べたり、店の数で割って1店あたりの販売台数を出したりするのは向いていません。

  • 新規登録:抹消登録されていた中古車などを、もう一度ナンバー登録する手続き。
  • 所有権の移転登録:所有者が変わったときの名義変更。業者間の売買でも、自社名義に移せば数えられる。
  • 使用者名の変更登録:所有者はそのままで、使用者を変える手続き。
  • 軽四輪車:全軽自協の注記では「中古車新規検査+名義変更台数」。

AS自動車業界の動向2023年5月号も、自販連と全軽自協の数値を「中古車の販売台数(登録と届出の合計)」として紹介しています。業界の記事やレポートで「中古車販売台数」と書かれている数字は、多くがこの登録と届出の合計です。流れの大きさを比べるには十分に使えますが、小売の台数と読み替えないように注意してください。

2026年の中古車登録台数(1〜8月の月別)

2026年1〜8月の中古車登録台数(登録車)は2,428,098台で、前年同期比99.7%でした。自販連の2026年8月度の資料(2026年9月10日付)によると、8月単月は263,114台で前年同月比99.7%です。軽四輪車は全軽自協の集計で8月が206,106台(前年同月比104.2%)、1〜8月累計が1,978,570台(前年同期比101.7%)と、前年をわずかに上回っています。両方を足した1〜8月の中古車全体は4,406,668台で、前年同期の4,380,062台より約2万7千台多い計算です。登録車の車種別では、普通乗用車の1〜8月累計が1,328,259台で前年比100.8%、小型乗用車が781,177台で97.1%、小型貨物車が140,873台で102.9%でした。月別に見ると3月が414,457台と最も多く、1月の250,277台と比べて16万台以上の差があります。

  • 2026年1月:250,277台(前年同月比98.9%)
  • 2026年2月:287,925台(同98.7%)
  • 2026年3月:414,457台(同101.2%)
  • 2026年4月:300,690台(同100.1%)
  • 2026年5月:273,495台(同94.9%)
  • 2026年6月:318,965台(同104.0%)
  • 2026年7月:319,175台(同99.4%)
  • 2026年8月:263,114台(同99.7%)

いずれも自販連の中古車登録台数(登録車)です。軽四輪車の月別は全軽自協の統計資料のページで月ごとに掲載されています。

3月に台数が集まるのは毎年の形で、新車と同じく年度末に名義の動きが増えます。季節による相場の動きは中古車相場の季節変動、軽自動車の届出台数と相場の関係は軽自動車の中古車相場と届出台数の動きで扱っています。

中古車の市場規模(台数ベースと金額ベース)

中古車の市場規模を台数で表すと、2025年は登録車3,632,179台と軽四輪車2,855,689台の合計で約649万台です。同じ年の新車販売台数(登録車+軽自動車)は4,565,503台なので、中古車の名義が動いた台数は新車の約1.4倍にあたります。金額ベースの市場規模は、自販連と全軽自協の統計には載っていません。この記事を書くにあたって公的統計で中古車の取引金額の合計を確認できなかったため、金額は書いていません。インターネット上には「中古車市場は○兆円」という数字も見られますが、多くは民間の調査会社の推計で、業者間の取引を含むかどうか、輸出を含むかどうかといった前提がそれぞれ異なります。社内の資料や事業計画で金額を使う場合は、出典と算出方法を確かめたうえで引用してください。台数のほうは毎月の公表統計で追えるので、市場の大きさの変化を見るには台数のほうが確かめやすい指標です。

  • 台数ベース(2025年):中古車 約649万台(登録車3,632,179台+軽四輪車2,855,689台)。
  • 比較(2025年):新車販売台数4,565,503台(自販連と全軽自協の合算表)。
  • 金額ベース:自販連と全軽自協の統計には金額の集計がない。この記事では公的統計の金額を確認できていない。

新車販売台数の推移と中古車への影響は、新車販売台数の推移と中古車市場への影響にまとめています。

輸出抹消登録台数と国内の中古車流通

国内で使われた車が海外へ出ていく量は、自販連が中古車登録台数と同じ資料で公表している輸出抹消登録台数で確認できます。2025年は1,640,727台で前年比102.2%でした。2022年の1,252,995台から2023年に1,467,444台(前年比117.1%)へ増え、2024年は1,605,251台、2025年は160万台台を続けています。2026年は1〜8月で1,176,041台と前年同期比108.8%で、8月単月は144,394台、前年同月比132.8%と大きく伸びました。輸出抹消の対象は自販連が集計する登録車で、統計は2006年1月に始まっています。国内の中古車登録台数(登録車)が2025年に3,632,179台だったことと並べると、登録車の中古車が国内で名義を変える台数に対して、輸出のための抹消は半分近くの規模になっています。

年輸出抹消登録台数前年比
2021年1,287,667台-
2022年1,252,995台97.3%
2023年1,467,444台117.1%
2024年1,605,251台約109%(当サイト計算)
2025年1,640,727台102.2%

自販連の各年12月度「抹消登録台数」の本年累計から転記しました。2024年の前年比は2023年と2024年の累計から当サイトで計算しています。2025年の一時抹消登録台数は3,955,637台、永久抹消登録台数は137,750台でした。

AS自動車業界の動向2023年5月号も、ASワンプラ取引の今後について「輸出動向や小売市場の動向には引き続き注視する必要がある」と書いています。輸出の伸びが国内の相場にどう響いたかは、中古車価格が高騰した理由で取り上げています。

中古車登録台数が減った2022年とAS自動車業界の動向

中古車登録台数が最も少なかった2022年は、オークション会場でも出品が減っていた年です。登録車は3,495,305台で前年比93.7%、軽四輪車は2,806,346台で6.5%減でした。AS自動車業界の動向では、オークション出品台数が2021年8月から2022年9月まで14カ月続けて前年を下回っています。2022年6月号は「長引く新車生産の低迷を受けディーラー各社の出品が激減している状況が続いて」いると書き、2022年8月号は会員どうしの共有在庫であるASワンプラの出品台数について、5月末から8月末までに2.2万台程度減って「深刻なタマ不足が継続」と記録しました。新車が入らず下取車が出てこないため、名義が動く中古車そのものが減った形です。2022年10月号でオークション出品台数は15カ月振りに前年を上回り、2023年の中古車登録台数(登録車)は3,562,068台、前年比101.9%に戻りました。

  • 2022年5月号:オークション出品台数が10カ月連続で前年割れ。ディーラー各社の出品も激減。
  • 2022年8月号:ASワンプラの出品台数が5月末から8月末までに2.2万台程度減少。
  • 2022年10月号:オークション出品台数が前年同月を6%ほど上回り、15カ月振りにプラス。
  • 2023年5月号:中古車の販売台数(登録と届出の合計)が前年同月比2.4%増の50万1,582台。登録車は約2年ぶりに前年を上回る。

2023年5月号が紹介した登録車の28万5,500台は、自販連の統計表では2023年4月度(2023年5月15日公表)の中古車登録台数にあたります。月次レポートの数字を統計表と照らし合わせるときは、何月分の数字かを確かめてください。

販売店が中古車登録台数の統計を使うときの注意点

中古車登録台数は、地域や車種ごとの流れの大きさを月単位で追う統計として使えます。自販連の中古車登録台数は翌月10日前後に公表され、2026年8月度は9月10日、7月度は8月13日の日付で掲載されました。新車の登録台数より10日ほど遅れて出ます。使うときに気をつけたいのは3つです。1つ目は、前年の同じ月と比べることです。3月に多く1月に少ない形が毎年くり返されるため、前月比では季節の差を市場の変化と取り違えます。2つ目は、名義が動いた台数であって小売の台数ではないことです。3つ目は、登録車と軽四輪車で集計する団体が違うことです。軽自動車を多く扱う店は全軽自協の数字も必ず見てください。統計の台数は市場全体の流れを示すもので、自店の仕入れ値や売れ筋は、オークションの出品台数や成約率、在庫の回転日数とあわせて判断します。

オークションでの相場の調べ方は、姉妹サイトのオークション相場情報の解説にまとめています。2021年以降の相場の流れを月次レポートで振り返るなら中古車相場の推移が入口になります。

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中古車登録台数についてよくある質問

2025年の中古車登録台数は何台ですか?
日本自動車販売協会連合会(自販連)の中古車車種別登録台数(年計)で、登録車は2025年に3,632,179台(前年比99.2%)でした。全国軽自動車協会連合会(全軽自協)の軽四輪車中古車販売台数は2,855,689台(前年比0.7%増)です。2つを足すと6,487,868台になります。
中古車登録台数は、中古車が売れた台数と同じですか?
同じではありません。自販連の中古車登録台数は、新規登録、所有権の移転登録、使用者名の変更登録の3業務を合算したナンバーベースの台数です。全軽自協の軽四輪車も中古車新規検査と名義変更の台数です。名義が動いた台数なので、販売店が仕入れた車を自社名義に移してから売れば2回数えられ、売買を伴わない使用者の変更も含まれます。小売の台数を直接示す数字としては使えません。
中古車の市場規模は金額でいくらですか?
この記事で確認した自販連と全軽自協の統計は台数の集計で、金額は載っていません。金額ベースの市場規模を示す公的統計は今回確認できなかったため、この記事では金額を書いていません。民間の調査会社による推計はありますが、前提がそれぞれ異なるので、引用するときは出典と算出方法を確かめてください。
中古車登録台数はいつ発表されますか?
自販連の中古車登録台数は翌月の10日前後に公表されます。2026年8月度は2026年9月10日、7月度は8月13日の日付で掲載されています。軽四輪車の中古車販売台数は、全軽自協の統計資料のページに月別で掲載されます。
輸出抹消登録台数とは何ですか?
自動車を輸出するために登録を抹消した台数で、自販連が中古車登録台数と同じ資料で公表しています。2025年は1,640,727台(前年比102.2%)、2026年1〜8月は1,176,041台(前年同期比108.8%)でした。統計は2006年1月から始まっています。
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参考にした一次情報

この記事は次の一次情報をもとに作成しています(2026年10月5日確認)。

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