バックナンバー202620252024202320222021

AS NET(エーエス・ネット)

中古車市場コラム

新車販売台数の推移と中古車市場への影響|自販連・全軽自協の統計で確認

公開日 2026年10月5日

新車が何台売れたかは、中古車販売店にとって仕入れの先行きを考える材料になります。新車の販売は下取車を生み、下取車はオークションや業者間の取引に流れてくるからです。この記事では、日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が公表している統計から、2021年以降の新車販売台数の推移を整理しました。あわせて、日本カーネットが掲載しているオートサーバーの月次レポート「AS自動車業界の動向」から、新車の供給不足がオークション出品や下取車にどう響いたかを、号ごとに振り返ります。数値は2026年10月5日に各団体のサイトで確認したものです。

この記事で確認した一次情報

新車販売台数の推移(2022年〜2025年の年計)

新車販売台数(登録車と軽自動車の合計)は、2022年が4,201,262台、2023年が4,778,861台、2024年が4,421,234台、2025年が4,565,503台です。自販連が全軽自協の数値とあわせて公表している「登録車+軽自動車販売台数(新車)」の1〜12月の値で、前年比は2022年が94.4%、2023年が113.7%、2024年が92.5%、2025年が103.3%でした。4年間で最も少ないのは2022年で、翌2023年に約58万台増えています。2024年は再び前年を下回り、2025年は2023年の水準には届いていません。年度(4月〜翌3月)で見ると2021年度4,215,791台、2025年度4,533,528台です。年計と年度は区切りが3か月ずれるため、資料を比べるときはどちらの数字かを先に確かめてください。

年新車販売台数(登録車+軽)前年比登録車前年比軽四輪車前年比
2021年合算表に掲載なし-2,795,818台97.1%1,652,522台3.8%減
2022年4,201,262台94.4%2,563,184台91.7%1,638,136台0.9%減
2023年4,778,861台113.7%3,034,167台118.4%1,744,919台6.5%増
2024年4,421,234台92.5%2,863,626台94.4%1,557,868台10.7%減
2025年4,565,503台103.3%2,898,417台101.2%1,667,360台7.0%増

合算の列は自販連「登録車+軽自動車台数統計」(2026年9月4日付)、登録車の列は自販連「新車車種別登録台数(年計)」(2026年1月5日付)、軽四輪車の列は全軽自協「軽四輪車新車販売台数の年別推移」から転記しました。合算表は軽自動車の「その他の台数」を除いているため、登録車と軽四輪車の年計を足した値とは数百台ずれます(2025年は足すと4,565,777台)。

2021年と2022年は前年割れが続き、2023年に大きく戻った形です。この2年間の落ち込みと回復は、次の節で見るように中古車のオークション出品台数の動きとほぼ同じ時期に起きています。

登録車と軽自動車に分けた新車販売台数

2025年の新車販売台数は、登録車が2,898,417台、軽四輪車が1,667,360台で、全体のおよそ6割強が登録車です。自販連の新車車種別登録台数(年計)によると、登録車の内訳は普通乗用車1,700,143台、小型乗用車833,380台、普通貨物車141,082台、小型貨物車213,906台、バス9,906台でした。小型乗用車は前年比108.6%と伸び、普通乗用車は96.8%と前年を下回っています。軽四輪車は全軽自協の年別推移で、乗用車1,302,857台、ボンネットバンを含む貨物車計364,503台です。軽四輪車は2024年に1,557,868台と前年比10.7%減になり、2025年に7.0%増まで戻しました。2024年の減少の理由は、この記事で確認した統計表には書かれていないため、ここでは台数だけを示します。

  • 普通乗用車:1,700,143台(前年比96.8%、自販連 新車車種別登録台数)
  • 小型乗用車:833,380台(前年比108.6%、同)
  • 普通貨物車と小型貨物車の計:354,988台(前年比107.4%、同)
  • バス:9,906台(前年比98.1%、同)
  • 軽四輪乗用車:1,302,857台(8.4%増、全軽自協 年別推移)
  • 軽四輪貨物車計:364,503台(2.5%増、同)

軽四輪車をさかのぼると、2019年が1,910,346台、2020年が1,718,088台でした。2025年の1,667,360台は2019年より約24万台少ない水準です。軽自動車の中古車を多く扱う店は、登録車とは別に軽の新車台数を追っておくと、軽の下取車がどれくらい出てくるかの見当をつけやすくなります。軽自動車の中古車相場と届出台数の関係は軽自動車の中古車相場と届出台数の動きで扱っています。

2026年の新車販売台数(1〜9月の月別)

2026年の新車販売台数は、1〜6月の上半期が2,387,096台で前年同期比101.8%でした。自販連と全軽自協の合算表に載っている8月までの月別では、前年同月を下回ったのが1月(97.7%)、2月(96.5%)、3月(98.2%)の3か月で、4月以降は5か月続けて前年を上回っています。9月分は合算表にまだ反映されていないため、自販連の登録車271,900台(前年同月比102.5%)と全軽自協の軽四輪車161,783台(同0.6%減)を別々に示しました。1〜9月の累計は、登録車が2,282,656台で前年比103.6%、軽四輪車が月別の値を足して1,262,765台で前年とほぼ同じです。月別の台数は3月が490,628台と最も多く、8月は307,371台と少なくなります。年度末に登録が集まり、お盆の月に減るという季節の形が毎年くり返されています。

  • 2026年1月:367,720台(前年同月比97.7%)
  • 2026年2月:394,961台(同96.5%)
  • 2026年3月:490,628台(同98.2%)
  • 2026年4月:373,933台(同109.1%)
  • 2026年5月:332,986台(同102.8%)
  • 2026年6月:426,868台(同108.6%)
  • 2026年7月:417,153台(同106.8%)
  • 2026年8月:307,371台(同102.1%)
  • 2026年9月:登録車271,900台(同102.5%)、軽四輪車161,783台(同0.6%減)

1〜8月は自販連「登録車+軽自動車台数統計」(2026年9月4日付)、9月は自販連「2026年9月新車車種別登録台数」(2026年10月1日付)と全軽自協の月別統計です。軽四輪車1〜9月の累計1,262,765台は、全軽自協の月別の値を当サイトで足し合わせたものです。

登録車の内訳では、小型乗用車の1〜9月累計が672,814台で前年比107.4%、小型貨物車が173,498台で111.6%と伸びています。普通乗用車は1,314,554台で100.4%でした。季節ごとの相場の動きは中古車相場の季節変動にまとめています。

新車の供給不足と中古車オークション出品台数(2021年〜2022年)

新車の供給不足は、下取車の減少を通じて中古車オークションの出品台数を減らしました。オートサーバーの月次レポート「AS自動車業界の動向」では、オークション出品台数が2021年8月から2022年9月まで14カ月続けて前年を下回っています。2021年11月号は、半導体不足と東南アジアでの新型コロナ感染症による部品供給の停滞で新車メーカー各社が減産や生産調整を余儀なくされ、「結果として下取り車両が激減し、各会場とも出品集荷に苦慮」したと書いています。2022年5月号は「依然新車販売の低迷が続きディーラー各社の出品も激減」と記録しました。同じ時期の新車販売台数は、登録車が2021年に2,795,818台(前年比97.1%)、2022年に2,563,184台(同91.7%)と2年続けて減っています。

  • 2021年8月号:ASワンプラの出品台数が減少。新車の供給不足による下取車の減少など、玉不足が当面続くと記載。
  • 2021年9月号:新車供給の停滞で中古車の玉不足が深刻化。中古車流通相場が2割程度上昇との声もあると記載。
  • 2021年10月号:出品台数は前年比2割弱の減少。下取車の減少が各会場の出品台数に大きく影響。
  • 2022年3月号:出品車両は低年式、過走行、低評価の小売りに不向きな車両が多い傾向。
  • 2022年7月号:12カ月連続で出品台数が前年割れ。新車市場の低迷でディーラー会員を中心に出品が少ない。
  • 2022年10月号:出品台数が前年同月を6%ほど上回り15カ月振りにプラス。新車の供給も少しずつ回復。

この時期のレポートには、出品台数の減少に加えて成約率と相場の上昇がたびたび書かれています。2021年10月号は「出品台数の減少による相場と成約率の高騰により、落札しづらい状況」、2022年7月号は「成約率は非常に高く推移しており、落札相場も高騰状態が続いている」としています。オークションで落とせない分が業者間の共有在庫に流れ、ASワンプラの落札は2021年9月から2022年2月まで6カ月連続で前年を上回りました。相場の上がり方そのものは中古車価格が高騰した理由で詳しく見ています。

新車販売が回復した2023年と中古車の流通

2023年の新車販売台数は4,778,861台で、前年比113.7%と大きく増えました。登録車は3,034,167台で前年比118.4%です。AS自動車業界の動向2023年5月号は、自販連と全軽自協が発表した2023年5月の新車販売台数を前年同月比25.0%増の32万6,730台とし、9カ月連続のプラスと紹介しています(現在の自販連の合算表では326,720台)。同じ号は、中古車の販売台数(登録と届出の合計)が前年同月比2.4%増の50万1,582台となり、登録車についても前年同月比0.9%増の28万5,500台で約2年ぶりに前年を上回ったと書いています。そのうえで、新車の供給制約がゆるんだ影響は中古車市場にも及んでいると見ていました。自販連の統計表では、この28万5,500台は2023年4月度の中古車登録台数(2023年5月15日公表)にあたります。

一方で、新車が戻った後のオークション会場は、出品が増えても売れ行きが追いつかない状態でした。2022年11月号はオークション出品台数が前年同月の2割以上の増加となり、「小売りが厳しく成約率の下落により再出品車両の増加が大きな要因」と書いています。2023年2月号から4月号にかけても、各会場で再出品が多い傾向が続き、成約率は低調と記録されています。2023年5月号では、小売り販売が動き出した影響からか、成約率が4月開催分に比べ5%程度上昇したとあります。

  • 2022年10月号:オークション出品台数が15カ月振りに前年を上回る。新車の供給も少しずつ回復。
  • 2022年11月号:出品台数が前年同月の2割以上増加。成約率の下落で再出品車両が増加。
  • 2023年1月号:年末からの残留車と年明けの新規出品が重なり、各会場で出品集荷が増加。
  • 2023年4月号:AAワンプラ落札が6カ月連続で前年を上回る。仕入れのワンプラ化を新たなトレンドと記載。
  • 2023年5月号:新車販売台数が9カ月連続のプラス。中古車の販売台数も3カ月ぶりに前年を上回る。

中古車の登録台数がこの間どう動いたかは、中古車登録台数の推移と市場規模で、自販連と全軽自協の年計を並べて確認しています。

新車販売台数の統計を中古車の仕入れ判断に使う方法

新車販売台数の統計は、毎月の前年同月比を見て、下取車が出てくる量の増減をつかむ材料として使えます。自販連の新車車種別登録台数は翌月の初めに公表され、2026年9月分は10月1日、8月分は9月1日の日付で掲載されています。中古車登録台数はその10日前後あとに出るため、新車の数字は中古車の統計より先に手に入ります。見るときは、同じ月の前年と比べることが基本です。新車の台数は3月に多く8月に少ない形が毎年くり返されるので、前の月と比べると季節の差を相場の変化と取り違えます。また、新車の台数が増えた月にすぐオークションの出品が増えるとは限りません。2023年のAS自動車業界の動向が示すように、出品が増えても小売が弱ければ再出品が積み上がり、成約率は下がります。新車の台数は仕入れ環境の一つの指標として扱い、オークションの出品台数や成約率とあわせて判断してください。

  • 新車車種別登録台数(自販連、翌月初めに公表):登録車の下取車が増えるか減るかの見当に使う。
  • 軽四輪車新車販売台数(全軽自協、月別に掲載):軽の下取車の量の見当に使う。
  • 中古車登録台数(自販連、翌月10日前後に公表):登録車の中古車の名義が動いた台数を確かめる。
  • オークション出品台数と成約率(オークション会場、ASNET):実際に仕入れられる台数と価格の手ごたえをつかむ。

オークションの出品台数や成約率は、新車の統計には出てきません。ASNETの会員であれば、提携するオークション会場への入札や、会員どうしの共有在庫であるASワンプラの出品状況を毎日の画面で見られます。オークション相場の調べ方は、姉妹サイトのオークション相場情報の解説にまとめています。

中古車の仕入れルートを広げるなら ASNET(エーエスネット)

新車販売台数の動きは、数か月遅れて下取車の量やオークションの出品台数に表れます。ASNET(オートサーバー)に入会すると、全国の提携オークション会場への入札と、会員どうしの共有在庫ASワンプラからの仕入れを1つの画面で行えます。入会金と月会費は0円です(割引プランを除く)。日本カーネット経由で入会すると、整備システム・整備ソフト DREAM POWER 特別提供版(機能限定)の3年間無料提供などの特典があります。特典の内容と条件はカーネットの案内ページで確認してください。

ASNETの入会案内を見る(カーネット経由)オートサーバーとは?

新車販売台数についてよくある質問

2025年の新車販売台数は何台ですか?
日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)の「登録車+軽自動車販売台数(新車)」では、2025年1〜12月が4,565,503台で前年比103.3%です。内訳は、自販連の新車車種別登録台数(年計)で登録車が2,898,417台(前年比101.2%)、全軽自協の年別推移で軽四輪車が1,667,360台(前年比7.0%増)でした。
新車販売台数が少なかったのは何年ですか?
この記事で確認した2022年〜2025年の合算表では、2022年の4,201,262台(前年比94.4%)が最も少ない年です。登録車は2,563,184台(前年比91.7%)でした。2021年の合算値は同じ表に載っていないため、登録車2,795,818台と軽四輪車1,652,522台をそれぞれの年計で見てください。
新車販売台数は毎月いつ発表されますか?
自販連の新車車種別登録台数は翌月の初めに公表されます。たとえば2026年9月分は2026年10月1日、8月分は9月1日の日付で掲載されています。軽四輪車の新車販売台数は全軽自協の統計資料のページで月別に掲載されます。
新車の販売台数が増えると、中古車の仕入れは楽になりますか?
新車が売れると下取車が出て、オークションに流れる台数が増える関係があります。AS自動車業界の動向では、新車の供給停滞で下取車が減り、オークション出品台数が2021年8月から14カ月連続で前年を下回ったと記録され、2022年10月号で出品台数が15カ月振りにプラスに転じた際に「新車の供給も少しずつ回復している」と書かれています。ただし相場は小売の動きにも左右されるため、新車の台数だけでは仕入れ値を決められません。
新車販売台数の「登録車」と「軽自動車」はどう違いますか?
登録車は運輸支局でナンバー登録する普通車や小型車などで、自販連が集計しています。軽自動車は軽自動車検査協会で届け出る車で、全軽自協が集計しています。2025年は登録車2,898,417台に対して軽四輪車1,667,360台でした。
中古車販売店で、仕入れ・在庫・販売の管理をまとめて行う方法はありますか?
仕入れ値・整備費・売値・在庫日数を1か所で見られるのが車両販売システム(車販ソフト)です。整備も行う店は自動車整備システム(自動車整備ソフト)とデータがつながるかを確認します。整備システム 比較や整備ソフト おすすめの情報を見るときは、整備ソフト 安いかどうかだけでなく、整備システム リースなしで始められるかも確かめてください。

参考にした一次情報

この記事は次の一次情報をもとに作成しています(2026年10月5日確認)。

中古車販売店様にオススメ🚗ASNETはこちら🚗