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中古車市場コラム

軽自動車の中古相場と届出台数|年間285万台の動きを全軽自協の統計で確認

公開日 2026年10月5日

軽自動車の中古相場を読むには、まず何台が動いているかを押さえる必要があります。全国軽自動車協会連合会(全軽自協)の統計では、2025年の軽四輪車中古車販売台数は2,855,689台で、登録車を合わせた中古車のおよそ44%が軽です。この記事では、全軽自協の年別・月別・メーカー別の台数、新車販売と保有台数、そしてAS自動車業界の動向(2021年8月号〜2023年5月号)を並べ、軽を仕入れて売る販売店の目線で確認しました。

軽自動車の中古車届出台数の推移(2019〜2025年)

軽自動車の中古車届出台数は、2019年の3,146,470台を高い点として2022年の2,806,346台まで下がり、その後は280万台台で横ばいが続いています。全軽自協の「軽四輪車中古車販売台数の年別推移」によると、2020年は前年比3.5%減の3,035,839台、2021年は1.1%減の3,002,274台、2022年は6.5%減でした。2023年は2.4%増の2,872,848台に戻したものの、2024年は1.3%減の2,836,502台、2025年は0.7%増の2,855,689台です。2026年も1月から8月の累計は1,978,570台で、前年同期の1,945,393台を1.7%上回っています。この台数は中古車新規検査と名義変更を合わせたもので、店頭で売れた台数だけを数えたものではありません。それでも毎年同じ定義で集計されているため、軽の中古車がどれだけ人の手から手へ移っているかを見る物差しとして使えます。

年軽四輪車中古車販売台数前年比
2019年3,146,470台1.0%増
2020年3,035,839台3.5%減
2021年3,002,274台1.1%減
2022年2,806,346台6.5%減
2023年2,872,848台2.4%増
2024年2,836,502台1.3%減
2025年2,855,689台0.7%増

出典は全軽自協「軽四輪車中古車販売台数の年別推移」です。1982年からの表で、2019年の3,146,470台は掲載期間の中で最も多い年でした。

2019年と比べると、2025年はまだ約29万台少ない水準です。登録車の側も自販連の中古車登録台数で2025年は3,632,179台、前年比0.8%減でした。軽だけが減っているわけではないので、台数の差を軽の人気の変化と読むのは早いでしょう。登録車を含めた台数の流れは中古車登録台数の推移と市場規模で詳しく扱っています。

2021〜2022年のタマ不足と軽の中古車届出台数

軽の中古車台数が2022年に大きく減ったのは、オークションに出る車そのものが少なかった時期と重なります。AS自動車業界の動向によると、オークション出品台数は2021年8月から2022年9月まで14か月続けて前年を下回り、2022年5月号では「依然新車販売の低迷が続きディーラー各社の出品も激減」と書かれています。全軽自協の月別統計でも、2022年は1月の95.2%から12月の96.3%まで12か月すべてが前年同月を下回りました。とくに2月89.4%、3月89.8%、4月88.2%と、春の需要期に1割前後少なかったことが年計の6.5%減につながっています。同じ時期、全軽自協の軽四輪車新車販売台数も2021年1,652,522台、2022年1,638,136台と2年続けて前年を下回りました。新車が入らず下取り車が出てこないと、軽の中古車も回らなくなる。2022年の数字はその関係をそのまま示しています。

  • 2021年9月号では、新車供給の停滞で中古車の玉不足が深刻化し、鉄スクラップ相場の上昇もあって中古車流通価格の高騰が続いていると報告されています。
  • 2022年3月号では、出品車両は「低年式・過走行・低評価の小売りに不向きな車両が多い傾向」と書かれ、台数だけでなく質も落ちていたことが分かります。
  • 2022年10月号で、オークション出品台数は前年同月を6%ほど上回り、15か月ぶりにプラスへ転じました。新車の供給も少しずつ回復したとあります。
  • 2023年5月号は、全軽自協が公表した2023年5月の中古車届出台数を前年同月比4.5%増の22万4,192台と紹介し、新車の供給制約の緩和が中古車市場にも波及していると見ています。

2023年5月号が引用した22万4,192台は、全軽自協の月別統計の2023年5月(224,192台、前年同月比104.5%)と一致します。当時のレポートは2022年版と2023年版のページでPDFを読めます。相場が高騰した背景は中古車価格が高騰した理由でまとめています。

軽自動車の中古車が動く月(月別の届出台数)

軽の中古車は3月に台数が集中し、2025年は3月だけで367,311台、年間の12.9%が動きました。全軽自協の月別統計では2月の228,830台から3月は60.5%増え、4月には243,714台へ戻っています。2026年も2月235,531台、3月381,621台、4月243,430台と同じ形で、3月は前年同月を3.9%上回りました。2月から3月への伸びは2022年172.0%、2023年166.6%、2024年147.4%、2025年160.5%、2026年162.0%で、登録車(自販連)の136〜144%より毎年大きく出ています。反対に少ないのは8月で、2025年は197,817台と年間で最も少なく、2026年8月も206,106台でした。月別の過去最高は2014年3月の495,496台で、3月に名義変更と新規検査が集まる形は長く続いています。軽を多く扱う販売店ほど、3月に向けた仕入れと整備の段取りの比重が大きくなります。

登録車を含めた季節の波と、業者オークションの成約車両単価が3〜4月に低く出る動きは、中古車の買い時・売り時と相場の季節変動で月ごとの数字を並べています。軽の在庫計画では、3月の店頭の山に向けた仕入れが成約車両単価の高く出る1〜2月に重なる点を織り込み、4月以降は台数の戻りと単価の下がり方を見ながら在庫を組み直すのが、統計の形に沿った組み方です。

乗用・貨物とメーカー別に見た軽の中古車市場

軽の中古車は8割が乗用車で、メーカー別ではダイハツとスズキの2社で6割を超えます。全軽自協の2025年の統計では、軽四輪車中古車販売台数2,855,689台のうち乗用車が2,287,346台(80.1%)、貨物車が568,343台で、貨物車の内訳はバン295,170台、トラック273,173台でした。年別推移の表をさかのぼると、1982年は乗用車428,810台、貨物車763,040台で貨物車のほうが多く、乗用車が貨物車を上回ったのは1999年からです。貨物車は1990年の1,746,495台が最も多く、2025年はその約3分の1にあたる568,343台(前年比0.5%減)でした。メーカー別ではダイハツ31.7%、スズキ29.3%、ホンダ17.3%、日産10.2%が上位です。軽トラックや軽バンを業務用に探すお客が多い店と軽乗用車中心の店とでは、見るべき台数の母数が大きく違います。

メーカー2025年の台数(占拠率)前年比
ダイハツ904,662台(31.7%)100.6%
スズキ835,868台(29.3%)98.6%
ホンダ494,921台(17.3%)105.1%
日産292,314台(10.2%)103.3%
三菱131,622台(4.6%)95.6%
スバル92,747台(3.2%)96.3%
マツダ70,540台(2.5%)97.8%
トヨタ32,768台(1.1%)112.5%

出典は全軽自協「2025年12月 軽四輪車 中古車販売台数」の1月〜12月累計です。

前年より伸びたのはホンダ、日産、トヨタ、ダイハツで、スズキ、三菱、スバル、マツダは前年を下回りました。乗用車に限ると、ホンダは436,331台で軽乗用車の中古車の19.1%を占めています。仕入れの候補を絞るときは、扱いたい車種のメーカーがどれだけ流通しているかを最初に確かめておくと、オークションで選べる台数の見当がつきます。

保有台数と新車販売から見た軽の中古車の供給

軽の中古車は、保有台数の厚さに比べて新車の供給が年によって大きく振れるため、新車の動きが中古の台数と相場に響きやすい市場です。全軽自協が国土交通省調べとして掲載している保有台数では、2026年6月末の軽自動車全体は32,299,389台で、全自動車78,921,926台の40.9%を占めます。このうち軽乗用車は23,709,218台、軽貨物車は8,590,171台でした。一方で軽四輪車の新車販売台数は2023年1,744,919台、2024年1,557,868台(前年比10.7%減)、2025年1,667,360台(同7.0%増)と、1年で7〜11%動いています。2025年の中古車台数2,855,689台は同じ年の新車販売の約1.7倍です。新車が1割減れば下取りで中古市場に入ってくる車も減り、オークションの出品が細るという流れは、AS自動車業界の動向が2021〜2022年に毎月記録していたことでもあります。

新車の台数の流れは新車販売台数の推移と中古車市場への影響で詳しく見ています。新車販売が1割減った2024年のように、年ごとの新車の台数を手元に控えておくと、どの年式の軽が出回りにくいかを考える材料になります。仕入れで無理に追いかける年式を避ける判断にも使えます。

軽自動車の中古相場を販売店が確認する方法

軽自動車の中古相場そのものを示す公的統計は、この記事で確認した範囲では見つかりませんでした。全軽自協と自販連が公表しているのは台数で、価格は含まれていません。業者オークション大手のUSSは月次データで成約車両単価を公表していますが、これは登録車を含む全車の平均で、2025年度(2025年4月〜2026年3月)は4月1,065千円から2月1,380千円の間で動きました。軽の値付けに使うには、車名・年式・走行距離・修復歴・評価点をそろえた落札事例を見る必要があります。ASNETの会員向けサービスにも相場情報があり、仕入れの前に軽の相場を確かめる手段の一つになります。オークション相場の見方は姉妹サイトのオークション相場情報の解説で説明しています。

  • 相場を見る前に、全軽自協の月別統計で今月の台数が前年より多いか少ないかを確認します。AS自動車業界の動向でも、出品が少なかった2021〜2022年は会場の成約率と相場が高い状態が続いたと記録されています。
  • 落札事例は同じ車名・同じ年式で3件以上集め、評価点と走行距離が近いものだけで比べます。
  • 店頭価格は落札価格に陸送費、オークション手数料、整備費、名義変更の費用を足して決めます。支払総額表示が2023年10月1日から義務になっているため、諸費用を含めた総額で競合店と比べられるようにしておきます。
  • 軽自動車税種別割の賦課期日は4月1日です(総務省資料)。3月をまたいで在庫を持つと、その年度の税の負担が発生します。

軽の中古車市場を数字で押さえると

2025年の軽四輪車中古車販売台数は2,855,689台で、自販連の中古車登録台数と合わせた台数の約44%にあたります。2022年に2,806,346台まで減ったのは新車供給の停滞とオークション出品の減少が重なった時期で、2023年以降は280万台台で推移しています。台数は3月に集中し、乗用車が8割、ダイハツとスズキで6割を超えます。相場は台数の統計からは分からないため、落札事例で車ごとに確認してください。

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ASNETでは、全国のオークション会場への入札とASワンプラ(共有在庫)を使って、軽自動車を含む中古車を仕入れられます。3月の需要期に向けて軽の在庫をそろえたい時期に、オークションと固定価格の出品を並べて比べられます。日本カーネット経由の入会特典(整備システム・整備ソフト DREAM POWER 特別提供版の提供など)の内容は、案内ページで確認してください。

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軽自動車の中古相場と届出台数に関するよくある質問

軽自動車の中古車は年間何台くらい流通していますか?
全軽自協の軽四輪車中古車販売台数は、2025年が2,855,689台で前年比0.7%増でした。この数字は中古車新規検査と名義変更の台数を合わせたもので、小売の成約台数とは一致しません。同じ年の自販連の中古車登録台数(登録車)3,632,179台と合わせると、軽はおよそ44%を占めます。
軽自動車の中古車が一番少なかった年はいつですか?
2019年以降で最も少ないのは2022年の2,806,346台です。2019年の3,146,470台から約34万台、率にして約11%減りました。2022年は1月から12月まで12か月すべてが前年同月を下回っています。AS自動車業界の動向でも、2021年8月から2022年9月までオークション出品台数が前年割れを続けたと記録されています。
軽自動車の中古相場が分かる公的な統計はありますか?
この記事で確認した全軽自協と自販連の統計は台数の統計で、軽自動車の平均価格は載っていません。USSの月次データにある成約車両単価は登録車を含む全車の平均です。軽自動車の相場は、業者オークションの相場情報で車名・年式・走行距離・評価点をそろえて確認するのが確実です。
軽の中古車で多いメーカーはどこですか?
全軽自協の2025年の軽四輪車中古車販売台数では、ダイハツが904,662台(31.7%)、スズキが835,868台(29.3%)、ホンダが494,921台(17.3%)、日産が292,314台(10.2%)でした。上位4社で9割近くを占め、前年比はホンダ105.1%、日産103.3%、トヨタ112.5%と伸びています。
軽の在庫は年度末までに動かしたほうがよいですか?
総務省の資料では、軽自動車税種別割の賦課期日は4月1日、納税義務者は所有者で、納期は4月中に市区町村の条例で定めます。4月1日に自社名義で残る軽の在庫や下取り車はその年度の種別割の対象になるため、3月中に売るか業者オークションへ出すかを早めに決めておく理由の一つになります。個別の扱いは市区町村に確認してください。
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参考にした一次情報

この記事は次の一次情報をもとに作成しています(2026年10月5日確認)。

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